AWSにおけるDBマネージドサービス、RDSにおいて、t2インスタンスタイプがサポートされました。
t2インスタンスについては、以前、当ブログでも触れていますが、CPUクレジットというポイントを使うことによってCPUをバーストさせるものです。CPUクレジットは、CPU使用率が低い時に、時間の経過とともに溜まります。
DBにおけるt2インスタンスですが、利用ケースとして
1. 実験環境で t1.micro を使っている人は、迷わず t2.micro にしましょう。無料枠もt2.microならt1と同じです。
2. 本番環境かつ、それほどアクセス数も無い場合は、t2インスタンスも候補に入ります。後々リソースを監視して、妥当かどうかを判断できます。
3. 他リージョンにおけるリードレプリカとして t2インスタンスを利用するケースが考えられます。この使い方は、例えば社内ネットワークにおいて、日本からのアクセスが90%で、海外の拠点からのアクセスが10%などと言った場合に、海外のAWSリージョンにサブシステムを構築する場合などにも利用出来ます。
2. の用途であれば、CPUクレジットがどの程度使われているか確認したいと思いますが、2014/08/06の現時点ではCPUクレジットについてはCloudWatchで監視できません。参考までにEC2の場合ですと
青色はCPUクレジットで、オレンジ色は CPUクレジットの利用量です。CPU負荷がほぼかかっていない状態だとこのようなグラフになります。青色が0近くまで下がり、回復する傾向もない場合ですと、t2では力不足ということになります。この場合はインスタンスタイプをアップグレードしましょう。
なお、本番環境かつ、ある程度のアクセスが見込まれる場合は、素直に m3 や r3 インスタンスがよいと思います。DBはシステムの要であり、かつスケールしにくい(一度動かしたら止めづらい)ものなので、最初からt2でコストギリギリを突くのもクラウドらしいのですが、余裕を持って運用するのが良いと思います。
参考
http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/08/rds-support-t2.html
http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/07/low-cost-burstable-ec2-instances.html