引き続きre:Inventで発表されたことのうち、残りのアップデートについてまとめてみます。どちらかと言うと、AWSバンバン使っている人向けのように感じましたが、どこがすごいかを説明したいと思います。
1. EBSが更にスペックUP
AWS上の永続ディスクかつブロックデバイス(HDDやSSD)というとEBSです。サーバーの要といえるものですが、今まで下記の制限がありました。
- 1ドライブ 1TB
- 1TB以上のブロックデバイスを使うなら、ソフトウェアRAID
- 複数ディスクをマウントするには、それなりの良いスペックのインスタンスが必要
まず、ソフトウェアRAIDという時点で躊躇します。(ディスクの物理破損は置いといて、論理破損はどうしよう。。)また、ディスクが欲しいだけなのに、高いインスタンスを使うのは勿体無い。それらを素直に解決出来ます。しかも、16TBでProvisioned IOPSを使った場合は 20,000IOPSまで行くようです。数字がでかすぎてもうわけがわかりませんが、私がよく出している ioDrive単体で 30,000IOPS位行くので、いい勝負できると思います。コストもそれなりだと思いますが、IOPSを差し置いても1TBちょっとだけ超えるだけなのに、RAIDはヤダという私のようなエンジニアは嬉しいですね!
2. 新しいC4インスタンスタイプ
c4 という新世代のCPUが発表されました。最近の私の勝手なトレンドとしては、サーバーはメモリよりもCPUという印象を受けています。メモリよりもCPU & ディスク(ブロックデバイス)が早いインスタンスは、上記のEBS強化の恩恵を大きく受けることができるのではと思います。C系はスポットインスタンスとの相性も良いので、流行るとみんなハッピーになりますW。
3. Deploy 3兄弟
この辺りもすでにAWSバリバリの人むけです。AWSはデプロイ向けの手段がたくさん用意されておりますが、更に便利にデプロイできるようになりました。Code Deployは私のブログでも試しております。http://imaoka.goga.co.jp/article/408849358.html
AWS CodeCommitはGitリポジトリをホストするサービス。ここは他サービスとの連携が有利であれば使おうかなと。
AWS CodePipelineは情報が少ないですが、文字通りDataPipelineのDeploy版かなと。一連の動作がAWSで簡単に管理できれば、CIもAWSで...という流れになりそうな。
4. S3イベント通知
S3にファイルが書き込まれたタイミングにおいて、イベントを飛ばします。これだけですが、直感としてはすげえ便利。しかもS3の弱点でもある結果整合性から、古いファイルを参照してしまう可能性を制御するためにETagを通知に仕込んでおくこともできます。S3はAWSの要ですので、このようなブラッシュアップはありがたいです。
個人的に一番嬉しいのはEBSですね。よくGCPと比較して、ReadOnlyで複数インスタンスマウントが未だですが、今回の発表でAWSの方がかなり進んだといえますね。