続 カッコの付け方

AWSを始めとしたクラウドコンピューティング全般と、唯一神emacsにおける()の付け方についてだらだら書きます

Amazon Auroraとはなんぞや?

新しいRDSのエンジンとして Amazon Auroraが発表されました。リミテッドプレビューということなので、申し込みはしたもののまだ使えないので、まとめ記事を書いてみます。未ださわれていないので、なんとも言えないところが多いのですが、印象としてはFusion-io (ioDrive)を使った大艦巨砲主義的なRDBに対するアプローチの対抗と受けています。

http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/11/highly-scalable-mysql-compat-rds-db-engine.html

1. 新エンジンとはいうものの、MySQL互換。今後もMySQL互換は継続の予定

2. チューニングもやってくれる。MySQL@RDSよりも賢い?

3. データ容量限界は 10GB - 64TB !!!(これはすごい)しかもディスクは自動拡張!!!

4. リードレプリカ対応。MySQL@RDSと異なり、ストレージを共有する。

5. スクリーンショットに Cluster-EndPointの文字が!

1. については特に問題なしです。ベンダーロックインは無いよという話。

2. は実際に触ってみて確認します。MySQL@RDSはチューニング出来ないというものの、かなりの部分はパラメータ変更できるので、それとの対比になります、つまり現状のRDSでも結構チューニングはできるということ。

3. 競合のGCP CloudSQLと同じような思想です。ディスク従量課金となるり、しかもmaxが64TBです!これで収まらないRDBは世の中にいくつ有るでしょうか?

4. リードレプリカの方法が異なるということです。共有ディスクという点は、自前で運用する場合は怖いところですが、AWSがマネージドで上手くやってくれるということらしいので、期待します。

5. End-Pointの表示が、Cluster-EndPointとなっています。リードレプリカも含めたエンドポイントをAWS側で管理してくれるということ?と勝手に想像してます。最近のフレームワークは、リードレプリカ想定されているので、単一のEndPointにこだわらなくても上手くやってくれるのが多いですが、バランサーを何とかしなくても良いという点は大きいですね。

ブログからは読めませんが、ディスクはある程度の規模にチャンクし、ディスク性能を稼ぐとい

うことです。冒頭のio-Drive対抗として、大艦巨砲主義(=1つのバカ早いディスクでIOを稼ぎ、分散により発生するロスを抑える)を現状のAWSで同じことをやろうとした場合、巨大なEC2を使い、EBS-IOの最適化を有効にし、EBSのディスクアレイを組む、しかもSSDでしかもIOPS稼ぐために大容量で。。。と莫大なコストとなります。しかもアレイの面倒も見ることになる。それに対するアプローチとしては、クラウドコンピューティング思想の王道を行くものだと思います。しかしioDriveとクラウドコンピューティングは対抗するものではなく、AWSSSDではなく、ioDriveも使うようになったら、もっとすごいバケモノができるでしょう。